2020年は年始からずっとコロナ問題であふれた一年。
毎日のようにニュースで取り上げられるコロナウイルスに危機感を持ったことでしょう。
今まで当たり前のようにできていた生活が制限され、会社や学校、保育園なども思うように通えない状態にまで陥りました。
そんな中でコロナ問題の一つに浮上したのが「コロナ離婚」
コロナ禍の中結婚生活までも危機感が募るようになりました。
実際に既婚者の半数以上が、コロナ禍が理由で「離婚」を考えたといいます。
どうしてコロナ離婚はこんなにも問題視されるほど深刻化してしまったのでしょうか。
また、コロナ離婚に動く前にできる「夫婦間のジェンダーの見直し」とは何なのでしょうか。
2021年もコロナ問題は長引きそうですよね。
コロナ離婚を考えてしまっている方は是非参考に読んでみてくださいね!
コロナ離婚の危機を感じたら…?まずは、コロナ離婚したいと思う原因について抑えよう!
まずは改善方法を考える前に、「コロナ離婚」を考えてしまう原因について抑えておきましょう。
【コロナ離婚原因①】在宅勤務や学校休校などによる在宅時間が長くなった。
リモートワークなどを取り入れて、在宅勤務をすることが多くなり、その中で子供がいる家庭では保育園や幼稚園の休園、学校の休校などにより家族みんなでの在宅時間が長くなりました。
親は慣れないリモートワークで四苦八苦し、オンオフがしっかり付けられない環境にイライラしてしまい、子供たちも外での活動が制限され思いっきり体を動かせない日々にストレスがたまります。
このような家族みんなが抱えてしまったストレスが「コロナ離婚」の大きな原因なのだと考えられています。
【コロナ離婚原因②】パーソナルスペースの確保が難しくなった。
人は誰しも心理的距離であるパーソナルスペースを持っています。
仕事をする場所や、団らんする場所、子供たちが思いっきり体を動かす場所など、自分のスペース確保を家の中で補わなくてはなりません。
実際に家の中だけでパーソナルスペースを確立させるのは難しく、確保できないことにより、「仕事に集中できない」や、「思いっきり遊べない、体を動かせない」などイライラしてしまい、ストレスの原因になります。
【コロナ離婚原因③】家事の負担が増えてシェアしあえないこと。
在宅勤務や、子供の休園休校ともなると人数分のご飯づくりや、片付けなどの家事の負担が増えてきます。
夫婦共働きの場合、その家事の負担を夫婦や家族でシェアして補っていけばうまくいくのですが、多くの場合妻に負担が行くことが多い傾向ですよね。
そのため何もしてくれない夫に対して女性がストレスを貯めてしまう割合が増え、夫も何か突然イライラ不機嫌になってしまう妻に嫌気がさしてしまいます。
コロナ離婚の危機を感じたら…?まずは夫婦のジェンダー感をすり合わせていく話し合いが必須!
様々な理由で夫婦間に溝ができてしまう事が原因でコロナ離婚は起きてしまうのを抑えたところで。
次にこの「コロナ離婚」に陥る前にできる「夫婦のジェンダー感のすり合わせ」とはどういうものなのでしょうか。
・伝統的ジェンダー感とは?
「男性はこうあるべき、女性はこうあるべき」という思考。
男性は外に出て仕事、女性は家を守る、といった昔の日本のあり方
例えばコロナ禍の中「しっかり稼いで俺が家族を守らなければ…」と男性が感じて精神的負担になるのは「伝統的ジェンダー感」です。
女性は「しっかり稼いで来なさい!一家の大黒柱なんだから!」と思ってしまうのも「伝統的ジェンダー感」の現れです。
また、「俺が稼いでいるんだから家事育児は妻の仕事だ!」と男性が感じ妻を責めたり放置するのも「伝統的ジェンダー感」
「妻なんだから家事育児しっかりしないと…」と思い自分を追い詰めてしまう女性も「伝統的ジェンダー感」に囚われているのです。
・平等的ジェンダー感とは?
「男性も女性も平等である」という思考
仕事も、家事もどちらがどちらの仕事であると考えないフラットな立場でいられるあり方の事です。
収入面も、家事も、育児もしっかりと夫婦でシェアしたり、カバーし合っていくことでコロナ離婚に陥らず「平等的ジェンダー感」が生まれます。
女性だから家事育児全て完璧でなくてはと女性側も思わなくていいのです。
男性だから収入をすべて自分で得ていかなくてもいいのです。
また、お互いに男性だから、女性だからを押し付ける傲慢な関係を持たないのが平等的ジェンダー感!
その分女性も収入面のサポート、男性も家事育児のサポートに回っていけば「平等的ジェンダー感」で夫婦関係を築いていくことができ、コロナ離婚を回避することができます。
コロナ離婚の危機を感じたら…?コロナ離婚は熟年離婚の前倒しともとらえられる。
長い時間一緒にいることで夫婦ともにストレスが溜まってしまうことにより離婚を選択してしまうのはコロナに限ったことではありません。
コロナ離婚が問題視される以前から話題に上がっていたのは「熟年離婚」です。
夫が定年退職し、家にずっといる事になり、妻は家事の負担が増え、夫に苛立つようになります。
また、夫もどうしていいかわからず、妻のイライラに心苦しくなってしまい、夫婦の溝が生まれ「離婚」を選択してしまうのです。
一緒の時間を共存できないというのは遅かれ早かれ問題となり、気が付かないうちに大きな溝が生まれてしまいがち。
コロナ離婚はコロナが原因で起こる熟年離婚の前倒しと言っても過言ではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はコロナ離婚の原因や、夫婦のジェンダー感の見直しについて紹介しました。
夫婦でもう一度話し合いによってジェンダー感を見直すことで、コロナ禍でも共存しあえることができます。
男性だから、女性だからで自分を縛ったり、相手を縛ったりしたり、パートナーに対して傲慢になってしまわないように、このコロナを機会に生き方を見直すきっかけにしましょう。
そうすれば夫婦ともに生きやすく、共存しあえ、どんな環境にも対応できるベストパートナーになることができます。
「コロナ離婚」に走ってしまう前に。
コロナを逆手に取ってぜひ一度夫婦や家族で話し合い、チーム力の結束に努めてみるのをおすすめします。